給食センターでの勤務で大変なのは、①重いものをもつことがある②限られた時間で作業を終わらせる③細かいルールや覚えることが多い、ことが挙げられます。
ただ、①残業がない②子供の都合に合わせて休みやすい③夏休みなどの長期休暇は休み、この3つのメリットは、子育て中のお母さんには大きいと思います。
最初の頃は流れについていくだけで精一杯ですが、基本的には毎日同じような作業なので、一通り覚える頃には作業に慣れています。
給食センターはつらい仕事?
覚えることは多い
調理から清掃まで、学校給食の仕事は作業が多岐に渡ります。
衛生面の徹底、作業を時間内に進める、給食の安全性などの観点から、作業やマニュアルは細かいし、覚える量もたくさんあります。
慌ただしい作業の中では、ゆっくり覚えている余裕がない場合もあって、最初は情報量の多さに圧倒されるかもしれません。
メモを取りながら説明を聞くといいですよ。
作る量が多い
給食センターの場合、自校式の給食室とは違い、作る量が違います。
学校の規模にもよりますが、自校式の場合、所属する学校の生徒と先生の分でいいので、600~1000食くらいを作ります。
給食センターの場合、複数校の給食を調理するため、作る量も大きくなります。
私が住む町の給食センターは、中学校・小学校合わせて、約5,500食分の給食を作っています。
(もっと調理人数が少ない給食センターももちろんあります)
その分、働く人数も多いので、気の合う人が出来たり、一つの作業を協力して進めることもできます。
重いものを扱う作業がある
給食の仕事では、重いものを扱う作業がいくつかあります。
- 食器をセットした金属製のカゴを運ぶ
- 調理済みの食材が入った食缶を運ぶ
- 洗浄した食缶を重ねて保管庫にしまう
- 給食の準備が終わったコンテナを移動する
- 重い野菜などがたくさん入った箱を移動させる
腰を痛める人もいて、予防対策にコルセットを付ける人もいます。
毎日、同じ作業をするわけではないので、必ずやる作業ではないです。
時間に追われる
給食センターから、各学校に時間通りに配送しなければいけないので、決められた作業時間内で、必ず作業を終わらせる必要があります。
そのため、献立メニューによっては、ピリピリした雰囲気になることもあるし、声を荒げるパートさんもいます。
また、献立を作る工程の中で連動する作業もあるので、作業が遅れると、残りの工程に響きます。
テキパキとスピーディに作業することが求められます。
作業を時間内に終わらせるため、余計な残業はありません。
健康管理はとにかく大事
給食センターで働く上で、とにかく大事なのが健康管理です。
感染力の高い病気で出勤して蔓延したら、人手が足りなくなって、予定人数分の給食が作れなくなる可能性があります。
そのため、働く本人だけでなく、家族が感染力の高い病気になった場合も、出勤することができません。
また、牡蠣等の二枚貝は食中毒を起こす可能性があるため、勤務期間中に食べない方がよい、と言われました。
牡蠣が好きな人は、夏休みなどの長期休暇中に食べたりしてます。
定期的(月に2回)に検便の提出もあります。
衛生管理が徹底している
子供たちの口に入る給食なので、異物混入や食中毒が発生しないよう、細心の注意が払われています。
- 作業ごとに使用するエプロンを交換する
- 食材によって使う包丁が色別に決められている
- 作業工程の動線が決められている
- 爪の長さなど勤務開始前の衛生チェック
- 葉物野菜は、一枚一枚、虫の卵などをチェックしながらの洗浄
- 使った調理道具は徹底的に洗浄
- 使用したホース内の水は完全に抜く
- 手指に傷がある場合は、事前に申告し、手袋をはめて作業
など、他にも色々ありますが、衛生管理はとてもしっかりしています。
我が子の口に入る給食の安全性を知るきっかけになり、有難いなと感じました。
細かいルールが多い
衛生管理をしっかりするため、細かいルールが設けられています。
トイレの使い方は、日常生活では気にしない(やらない)ルールがあったりします。
夏は暑く、冬は寒い場合がある
夏は冷房が入りますが、調理中の熱で場内は暑いです。
揚げ物、汁物担当になると、本当に暑いです。
白衣の下のTシャツが汗まみれになることもあり、勤務中も適度にお茶を飲むことを勧められます。
冬場は寒いです。
食材が傷みやすくなることを考慮して、あまり暖房は効いていません。
なので、防寒対策で白衣の下に着こんだり、暖かい下着を着たりして対応しています。
野菜を洗う水も冷たいので、手もかじかみます。
新しい給食センターだと、空調設備がしっかりしていて快適に働ける場合もあるので、勤務希望先の施設の築年数を確認してみるといいかもしれません。
給食センターのメリット
給食が食べられる
その日作った給食を食べることができます(自己負担あり)。
栄養バランスが整った食事だし、自分の好きなメニューの日はちょっとテンションがあがります。
メイクや服装が楽
給食調理の現場では、アクセサリー、しっかりメイクはNGです。
また勤務中は、帽子、マスク、白衣、作業靴で目と手のひら以外は隠れてしまいます。
なので、ラフな格好で出勤する人も多いです。
子供の都合に合わせて休める
パートの場合、土曜、日曜、祝日、年末年始、夏休みなどの長期休暇がお休みです。
気兼ねなく休めるのは、ほんとうに有難いです。
また、子育て中のパートさんは結構多いので、お互い様の精神で、子供の急な体調不良、授業参観などのお休みも取りやすいです。
残業がない
現場にもよるかもしれませんが、学校給食は時間内に作業を終わるので、残業がなく定時に上がれます。
なので、学校帰りのお子さんを『おかえり』と出迎えてあげることもできます。
給食調理員とパートの仕事内容
学校給食の仕事での主な仕事は
- 食材の検品
- 食材の洗浄
- 食材のカット
- 食器の準備
- 献立の調理
- 配缶作業
- 配送準備
- 各学校へ配送
- 使用済み食器類の回収
- 食器や食缶、調理器具の洗浄
- 作業場の清掃
となります。
給食センターの場合、9時~15時のパートの他に、配送・回収のみのパート、午後からの洗浄のみのパートの募集などもあります。
正規の給食調理員とパートで大きな違いといえば、調理や洗浄に関してだと思います。
加熱具合などの安全面や味付けなどもあるので、調理は正規職員中心で行われることが多いです。
パートは、具材の下茹でや成形など調理補助がメインになります。
その代わり、食器セットや食缶の準備、使用済みの部屋の洗浄、果物カットなどはパートが任されることが多いです。
洗浄作業は大変?
各学校から回収されてきた使用済みの食器類やトレー、容器を洗浄していきます。
食器洗浄の機械があるので、中を軽くゆすいで機械をセットすると、高温で洗浄してくれます。
もちろん何千枚の皿をどんどん機械にセットしていくので、スピードは求められます。
食器も枚数が多くて大変ですが、食缶などの大きい容器を洗うのも慣れるまでは時間がかかります。
夏休み中は休めるの?
給食センターは、夏休み、冬休み、春休みなどの長期休暇、土・日・祝日・年末年始は基本的には休みになります。
あるとしても、清掃作業くらいです。
幼稚園や小学生のお子さんをお持ちのパートさんにとって、夏休みにお子さんと一緒にいられるのは有難いですよね。
正職員の場合、講習会への参加、清掃、他の施設への応援など様々です。
市の職員か、民間の職員かでも、夏休みの待遇は違うようですよ。
夏休み中の給料は?
パート勤務の場合、時給制なので、夏休み中のお給料は発生しません。
もし、パートが臨時で清掃業務などで呼ばれる場合、時給が発生することが多いです。
まとめ
給食センターは、作る量は多いですが、その分人も多いので、一人で作業を抱える不安はありません。
最初は覚えることもたくさんで流れに付いていくのも大変ですが、毎日ほぼ同じ作業なので、そのうち慣れますよ。
スピードと体力に慣れるまでは大変ですが、数か月経つといつの間にか慣れているし、気の合う仲間ができると、仕事の合間の雑談とかも楽しめます。
コメント