鶏ハムに火が通っていないとき、ボタンを押すだけなのでレンジを使って加熱しようとしていませんか?
手っ取り早いので便利ではありますが、レンジを使って再加熱すると、鶏ハムがパサパサになってしまいます。
部位によって、特に表面などにパサつきができてしまうので、気になる方はおすすめできません。
一度沸騰させたお湯を70度から80度くらいの温度に下げて、鶏ハムを入れて、低温でしばらく再加熱する方法がおすすめです。
レンジと違い、時間がかかるかもしれませんが、パサつきを防ぐことができます。
鶏ハムが生焼けかどうかは、触った感触と見た目で判断できるところもあります。
ピンク色の肉汁が出るのは、ミオグロビンという成分が含まれているためです。
このミオグロビンは、加熱温度によって色が変化します。
鶏ハムは、低温の熱で調理されているため、肉汁が褐色にならないのです。
鶏ハムに火が通ってない時の再加熱の方法
再加熱は、70度程度のお湯で低温調理します。
鶏ハムが大きければ大きいほど、長時間加熱する必要があります。
お湯に入れる前は、必ず鶏肉を冷蔵庫から出して常温に戻しておくことが大切です。
鶏ハム全体がお湯に浸れるように、お湯は多めに沸かしておきましょう。
そうすることで、加熱のムラを防ぐことができますよ。
加熱が終わったら、すぐにお湯から出してください。
実は、ぬるい温度は菌にとって快適な環境なのです。
放置しておくと、菌が繁殖してしまう恐れがあるので、じゅうぶん注意しましょう。
電子レンジは再加熱には向かない
レンジで再加熱してしまうと、肉の大きさや形によって熱の伝わり方が変わってしまいます。
そのため、部分によっては温めすぎたりしてパサついてしまう、もしくは最後まで火が通っていないということがあるのです。
レンジを使いたい場合、鶏ハム自体の余熱が全体を温めきり、鶏ハム全体が冷めてから再加熱させましょう。
時間はかかりますが、加熱のムラを減らすことができますよ。
リメイクレシピ
レンジを使いたい場合、なるべく食感もそのまま残したいですよね。
再加熱すると、表面が特に熱が通りすぎてパサつく原因となってしまうので、別の料理になってしまいますが、タレをかけてから再加熱するとパサつきを減らすことができます。
また、真ん中部分は火が通りにくいのでスライスしてから再加熱する方法もあります。
この場合、すぐに熱が通るので加減を調節してくださいね。
最近は、鶏肉を使ったタイ料理や韓国料理が流行っているのでアレンジがしやすいですね。
生焼けの見分け方
生焼けかどうかは、見た目と感触で判断することもできますが、心配な方は中心温度計も使うと安全ですよ。
外側は白いが、中身が濃いピンク色をしている場合は、生焼けです。
また、切ったときや触った感触が、生肉のようなプニュプニュ感が残っている場合も生焼けだと判断できます。
竹串を刺してみて、ピンクの肉汁が出るまたは、竹串の先がまだ冷たい場合は、加熱が足りないことがわかります。
中心部分に火が通っているかどうかを判断するのは、難しいと思う方もいるかもしれません。
このようなときは、中心温度計を使いましょう。
中心部分が65度に達しなかった場合は再加熱させる必要があります。
ピンクの汁の正体
ピンクの汁が出ると、もしかして血なのかと考えてしまいますが、これは血ではありません。
ピンクの汁には、ミオグロビンという成分が含まれているため、そのような色に見えるのです。
また、ミオグロビンは加熱温度や酸素に触れることによって変色します。
通常、ミオグロビンは紫色ですが、酸素に触れると赤色に変化します。
60度以上の加熱でピンク色、70度以上の加熱で褐色に変化します。
鶏ハムの場合、じっくり低温調理で作られるので、肉汁が褐色にならないのです。
とはいえ、家庭料理であれば鶏ハムを作る場合、透明の肉汁のほうが安心できます。
ピンクの汁が出ていて、生焼けかどうか不安な場合は、再加熱することをおすすめします。
まとめ
鶏ハムを切ってみたら、中身が半生だったということはよくあります。
生の場合ですと、食中毒になるので食べないで再加熱させてください。
鶏肉を調理するときには、カンピロバクターやサルモネラ菌という2つの菌に注意しなければなりません。
2つの菌は、しっかり加熱することで死滅できるので、加熱を怠らないようにしましょう。
お湯に入れる際は、鶏肉全体がしっかり浸れるかどうか確認しましょう。
中心部まで熱を通すには時間がかかりますが、安全面を最重視してください。
ピンクの汁が出てきた場合ですが、なるべく再加熱したほうがより安全です。
安全かどうかの基準は、明確に判断することが難しいです。
万が一食べてしまった場合は、安静にして様子を見ましょう。
嘔吐や下痢によって脱水にならないように、水分補給をしてください。
一番は、やはり病院に行くことです。
ひどくなる前に、必ず医者に診てもらいましょう。
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